今日はいつもとちょっと趣向を変えた記事を書いてみたいと思います。
昨今の情勢を見ていると、テレワークに切り替わった方々も多く、ちょっとばかし自由な時間ができた、という方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、今しかできない!と一念発起して何かを勉強しようとする人も多いはず。
今日はそんな皆さんに、私がほぼまったくの無知状態から畑違いの分野の資格を取るまでにいたった勉強方法をお伝えしたいと思います。
これからの時代、自分の時間が多く取れるとなったとき、スキルアップを目指して勉強する際のお役に立てたら幸いです。
学生的勉強と社会人的勉強
「ちょっと何言ってるかわからない」となると思いますがまずは読んでみてください。
みなさんは小学校・中学校、そこから人によっては高校・大学と、いわゆる「お勉強」をしていらっしゃったかと思います。これらをここでは「学生的勉強」とお呼びしますね。
で、その学生的勉強はどういったものなのか・・・といいますと、ざっくりいうと「覚える」ことに特化した学習方法だと私は思っています。
ここからここまでの範囲を覚えてきてね、テストするよ、のような形が多かった記憶はありませんか?
この学習方法が悪いとは思いません。どんなことにでも一定水準で知識を持っている状態は、その後の就職などにおいてどんな分野でも選択することができうることを意味しますからね。
ですが、残念ながら社会に出てからの勉強が「覚える」だけではどうにもならないことを教えてくれる場所は存在しません。だから社会に出たあとも「覚える」ことこそが勉強のやりかただ、と考えてしまう方が非常に多いようなんです。
言い換えると、学校で学んできた勉強方法とは「覚える」こと。
一方社会人的な勉強とは何なのでしょうか?
私はこう考えています。「実務で耐えうること」。
社会に出てからの勉強とは基本的に何かの仕事で使う技術や知識を手に入れることを指すと思います。
ということは、実務で使えるような技術を手にする必要がありますよね。
覚えているだけだったり、知っているだけでは通用しないと思います。
もう少しかみ砕くと、「覚えている」の一歩先、「理解している」状態にいる必要があると思います。
ちょっと余談なのでこの段落は読み飛ばしていただいて構いません。
私の愚痴です。
私は今年5月にIT系企業に転職したのですが、そこで出会った人のお話。
私の同僚の一人に、ITにまったく明るくない人がいます。彼女は本当に、本当にITがまったくわからない人でした。OSってなに?URLって?Google検索と何が違うの?みたいな。
でもそれはまったく問題ではないんです。唯一の問題は、私が何かを彼女に教えたとき必ず「じゃあこれは覚えたらいいんですね」と返ってくることでした。
大学までの20数年間、「覚える」ことで勉強をこなしてきたからこそ出る言葉でしょう。もちろん、資格を取ることがゴールなのであればそれで全く問題ありません。しかし、社会人にとって資格はあくまでも自分の能力を示すだけの文字列にすぎません。その資格を持っているからと言って、「その資格に見合った能力を持って」いなければ話にならないのです。
※私のnoteからの引用
ということで、次は社会人的勉強のお話です。
上述の通り、社会に出てからの勉強は「理解して実務で利用できるようにする」ことを是とします。
この「理解する」ことを意識した勉強をする必要があるんですね。
次に「理解」ってじゃあ何なのか、をわたしなりに解釈したいと思います。
「理解する」ことを理解しよう
一口に理解しよう!とするだけだったら何の面白みもない記事なので、ちょっと踏み込みましょう。
じゃあそもそも、「理解した状態」を考えましょうか。
これももう少し踏み込んでおきたいと思います。
例えばあなたが東京から大阪へ新幹線で移動するとしましょう。きっとあなたは何かしらのアプリなどを使って時刻表を調べるでしょう。
東京駅の新幹線乗り場に行って、11:51分発ののぞみ89号広島行きに、18番乗り場から乗る。ここまで調べてどこかにメモを取るかスクショを取って、準備完了!と思います。
ここでわざわざ新幹線の時速を調べたり、新幹線が速い仕組みを調べたりする人はいないでしょう。
ただ逆に、大阪に観光で行くのであれば大阪の名産品を調べたり、行きたい場所をあらかじめリサーチしたりはするでしょう。
何が言いたいかというと、「理解する」=「必要な情報を取捨選択して、別経路を用いて仕入れる」ということだと思います。
単純に最初の情報、今回だと乗換の経路情報を調べて終わり、が学生的勉強にあたると思います。提示された情報を覚えて終わり、です。
社会人的勉強は、そこから一歩踏みこんで、自分に必要な情報を取捨選択の上、今回だったら大阪の観光地の情報が必要だと判断したらそれを別途Googleで調べる、大阪の観光雑誌を買ってくるなどして調べ、その情報も同時にメモしておく・・・
これが理解する段階だと私は思っています。
難しいのはこの「取捨選択」です。そこから踏み込んだ調べ物は今どきGoogleになんでも落ちてます。もっというと実は情報収集にあたって1次情報なのか2次情報なのか、他人の意図が入っているのかいないのかなどを考える必要もあるんですがそこは割愛でいいでしょう。
この取捨選択をどのようにこなすのか。これが難しい。
そこで私からの提案として、「最初は全部調べてみましょう」ということをお伝えしたいと思います。
「よし、全部しらべきった!」という状態でことに挑んでみましょう。すると、「この情報は不要だったな」とか「これも調べて置いたらよかった」ということが出てくると思います。
そういった自分の「気持ち」というか「反省」をこれまたどこかにまとめておきましょう。そうすることで、だんだんと情報の取捨選択の精度が上がっていきます。たぶん。
で、この「全部調べる」ことに非常に有用なサイトをご紹介します。
以前私の記事で書いたことのある「Work Flowy」というサイトです。
フォルダの概念を持たず、項目を下へ下へと追加していける・・・んですが説明しづらいので、ぜひこちらの過去記事をご覧になりつつ、ぜひとも一度使ってみてください。
このWork Flowyを用いてタスク分割と調べることの洗い出しを行ったものがこちらです。
こんな風に入れ込構造にしていくと自分の調べるべき項目を一覧化することができます。また、Work Flowyはウェブサービスなのでスマホなどから操作することもできます。
スマホで使えるということはつまり、実際に行動に移した後で、上述の「これは必要だった」「これは不要だった」というような反省を随時反映させていくことができるということです。
非常に便利なのでぜひとも使ってみてください。
とまぁ話が長くなってしまいましたが、まとめておきましょう。
まとめ
・社会人になってからの勉強は「覚える」だけでは足りない!
・「覚える」→「理解する」ことを意識しよう!
・「理解する」とは、必要な情報をすべて仕入れること!
・調べるべき情報は取捨選択が必要!でも最初は全部調べよう!
・何かを学ぶときは、調べる内容をWork Flowyで一元管理しよう!
今日も長くなっちゃいましたね・・・
テレワークで本当に生活様式ががらっと変わりました。必要な知識や技術も増え、Zoomでのオンライン会議などもどんどん導入されています。
オンラインで業務をするにあたって、今までは不要だったような技術の習得も必要になってくると思います。
そんな時に、ちょっとでも「あたらしいこと」へ挑戦するみなさんの手助けになれば心から嬉しく思います。
私も転職後すぐにこのような状況になり、5月からほぼフルで在宅勤務でしたが、会社から必要だと言われた資格の勉強を上述のやり方でなんとかこなし、無事7月に資格の取得ができました。
みなさんも、慣れないことばかりだと思いますが、ぜひ頭を柔軟にしてこれからの新しい生活を一緒に謳歌しましょう!
それでは今日はこの辺で。