前回に引き続き、お勉強会となります。
前回の記事の冒頭にも書きましたが、こういう連続系エントリはまとめて書かないと気が済まないたちなので・・・
ちょっと「書く」ことから離れてしまいますが、そこはほら、ね。
ブログを「書いている」からセーフで・・・
ということで、今回は情報の「深度」についてのお話です。
言い換えますと、何かを「深堀りする」ってどういうことなのか、という話です。
上司や先輩から「浅いなぁ」とか「もっと深掘りして」とか言われても
なんのこっちゃ、わたしゃこれでええと思とんねん!!
てな具合になりがちなので、思い当たる節がある方はぜひ最後までお読みください。
情報が「深い」「浅い」ってそもそも・・・
そもそも情報が「浅い」とか「深い」とかってどういう状況なんでしょうか・・・
え、情報って情報でしょ?浅いも深いもなくない??と思いますよね。
わたしも思います。
じゃあ比喩的に深さを使っているわけですが、「深さ」はなにを指しているんでしょうか。
もちろん言葉の話なので人によって感覚は異なるでしょうが・・・
結論を言います。
ずばり 質 です。
情報の質です。
わかりますよ、情報の質ってなんやねん、となると思います。
わたしもなります。
ということで次のお題。「情報の質とは?」
情報の質とは?
ここで一般論をひとつ。
情報には実は大枠で2種類あります。それが、
一次情報 と
二次情報 です。
以下はわたしの解釈なので、もっと正しい定義などを知りたい方はぜひGoogle検索をお願いします。
ちなみに、参考にしたのは下記の書籍です。
現代人に合わせた情報取集について事細かに記されており、「現代で求められるのは情報を集める力ではなく、取捨選択する力だ」との力強い一文が脳裏に焼き付いています。
では、一次情報、二次情報とはそれぞれなんなのか。
一次情報とは、
当の本人が収集した情報のこと
つまり、アンケートや自分の経験など、「自分が直接得た情報」のことを指します。
ですが気を付けていただきたいのは、「誰かが集めた情報」を得た、つまりネットニュースやツイッターで検索して見つけた情報は、一次情報とは言えません。
このような、
他人の手を介して自分に伝わった情報のこと
を二次情報と呼びます。
ここで大切なのは、
- 二次情報には他者の主観が含まれる可能性があること
- 情報源としての質は一次情報のほうがレベルが高いこと
を知っておいてください。
情報の質の話に戻りますが、あなたは大学生で英語に関するレポートを作成しているとしましょう。
そこで教授に提出するレポートを書いていて、情報を集めています。
この時に以下のどちらの情報をもとにしたレポートのほうが信頼できるでしょうか?
論題にもよるでしょうが、たいていの方は2.のほうを選ばれたのではないでしょうか。
これが情報の質、つまり一次情報と二次情報の差です。
そして情報源の多くを二次情報で構成したデータや資料を提出した際に、上司は「浅いなぁ」という感想に至るわけです。
もちろん多数のデータを用意しないといけない場合は二次情報を使わないといけないこともあるでしょう。ですが、基本的には一次情報を大事にしてほしいと思います。
情報の質がどう勉強に影響するか
ここまでで情報の段階やレベルには多くの種類があり、どれをメインの情報源とするかについてはご理解いただけたと思います。
では、これをどう「社会人的勉強」に活かすのかというお話になります。
以前より、社会人的勉強とは「実務で使えること」が大切だとお話ししてきました。
実務で使えるようにするためには「理解」が必要だというお話もしたと思います。
理解はつまり、「別経路を用いて調べる」ことだとも申しました。
では、別経路で調べた情報が十分信頼に足る情報なのか・・・
ここが次のポイントになるわけです。
それが一次情報なら「信頼度」は高いでしょう。発信した本人の意思しか含まれておらず、第三者の意図は入る余地はありませんからね。
でも「多数度」はどうでしょうか?一人の人間の主観しかないので、多数の意見を重視する場合には説得力に欠ける可能性があります。
逆に二次情報で複数の情報をまとめてくれているところはきっと、「多数度」は高くなっていると思います。たくさんの情報をまとめているわけですからね。
ですが一次情報ほどの「信頼度」はありません。なにせ編集者の意図次第では解釈を曲げることができますし、それこそマスメディアにおける偏向報道を、編者が意図的に起こすこともできます。
この使い分け、区分が勉強において非常に大きな壁になります。
例えばAというサイトでは「○○したほうがいい」と書いています。
でもBというサイトでは「○○しないほうがいい」と書いています。
この場合、どちらに比重を置くべきなのか・・・
信頼度を重視するパターンとしては、確実に正しい情報を得るために使います。ただし、多くの場合多数のデータを自分で集める必要が生まれるため、非常に手間がかかります。
つまり、時間は気にしないから正確性を求めるときにあたるべき情報源が一次情報となります。
一方、多数度を重視するパターンとしては、主に問題の全体像だけをつかみたいとき、またその際の正確性は多少おざなりになってもいいから、とにかく早く情報を仕入れないといけない場合にこちらを用います。
つまり、いっぺんに多数の人の情報をまとめて仕入れたいときに二次情報を仕入れるべきなんです。
まとめると、
- 一次情報は信頼できるが、収集に時間がかかる
- 二次情報は収集の時間を短縮できるが、編集者の意図が入る=信頼度が下がる可能性がある
という2点を抑えて、どちらの情報を得るべきなのかを選択する必要があります。
情報の深度を意識したアクション
最期に、「じゃあ実際のところどうすれば何がおこるのか」をまとめようと思います。
結局のところ、勉強において申し上げると「正しい情報を手に入れる」ことさえできればいいわけです。
となるとですね・・・
単純に信頼できる情報源にあたることが最優先です。
そしてわたしの考える「信頼できる情報源」とはずばり
- 2冊以上の本
- 公式サイト・ドキュメント
の2点のみです。
公式サイト、ドキュメントはほぼ間違いないですが、本については2冊以上にあたったほうがいいでしょう。
というのも、本もやはり著者の意図が入ってしまうかもしれません。なので2冊以上の本には当たりましょう。
勉強の際には、このような「信頼のおける情報源」にあたるようにしましょう。
まとめ
- 情報の「深さ」とは「質」のこと
- 情報は一次情報、二次情報がある
- 必要に応じて一次・二次情報を使い分けよう
- 勉強においては「信頼できる情報源」すなわち「本・公式ドキュメント」にあたろう
というのが今回のメインの内容でした。
勉強においてどのような情報にあたるかというのは非常に大切です。
万が一誤った情報にあたってしまい、それを鵜呑みにしてしまったとしたら・・・
メインの目的の「実務に活かす」がおざなりになってしまいますからね。
さて、本日はこのへんで。
おしまい。